
毎月楽しみにしている池田清彦先生の連載。挿絵を担当させていただき、もう77回目になりました。『PHPからだスマイル』最新号では”「惚れる」とはどういうことか”というテーマで、フェロモンについての最新情報と先生の鋭い考察です。前号のテーマ”オスという性”も面白かったので、今回は2号分まとめてご紹介しますね。
連載76回 オスという性

人間のオスは動物としてはかなり特殊なんだそうです。
例えばキリンの場合、メスの尿を舐めて妊娠可能かを判断します。次に「ねっキング」という激しいバトルで狙ったメスを手に入れます。
サルの場合は子育てがうまくできそうなメスが有力候補。若いメスよりも年齢を重ねたメスがモテます。

そういったわけで、避妊をしたり、若い女性を追いかけまわす人間のオスは特殊ということになります。
動物の交尾は子孫を残すことが目的ですが、快楽が目的になっているのは人間だけ。
ヒトは脳が大きくなったことで、交尾の苦痛よりも快楽を望んだ結果、現在のように進化しました。
もっと詳しく知りたいかたは『PHPからだスマイル』1月号を、ぜひご覧ください。
連載77回「惚れる」とはどういうことか

発情したメスザルはお尻が赤くなり、基本的にメスがオスを選びます。
しかし、群れの中で地位の高いオスに言い寄られてしまうと断れなくて応じてしまうことも・・・。
ところが、確実に妊娠するタイミングのときは、地位が低くても本当に気に入った相手と交尾します。
どうやら、この「本当に気に入るオス」というのが、「フェロモンの相性がいい相手」のようです。

フェロモンとは、動物の体から出る同種の個体間で作用し合う化学物質のことで無味無臭。多くの動物にはフェロモンを感知する機能が鼻についていますが、人間はその機能が退化してしまったので残念ながらフェロモンを感知することはできません。
しかし、側にいるだけでなぜか好きになる「惚れる」というのは、どうやらフェロモンの仕業のようです。ヒトの場合は鼻からではなく、直接脳に刺激が届いているのではないかという説もあります。
フェロモンで惹かれ合う関係は 、理屈ではなくて本能的に合うということだから長続きしやすいと先生はおっしゃっていてます。
違うタイプのフェロモン、遺伝的多様性、種の存続などのお話も勉強になりました。
詳しくは『PHPからだスマイル』2月号をご覧ください。
まとめ
「オスという性」と「フェロモン」のお話、いかがでしたでしょうか。
現在、私はラブコメのアニメ作品を毎週SNSに投稿しているんですけど、ときめきのシーンはフォロワーさんたちにも大人気です。今回学んだ「フェロモンの相性」も意識しながら、新たな登場人物を生み出したいです。
それでは次回もお楽しみに♡



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