【インテリア実例】ダイニングの美しい椅子たち、イームズ シェルチェアのお話

みなさま、こんにちは!本日は、我が家のカラフルなダイニングのお話です。
以前のブログでも何度かご紹介していますが、今回は満を持してイームズのシェルチェアについて深く掘り下げてみたいと思います。

「イームズのシェルチェア」というのは、チャールズ&レイ・イームズがデザインした名作の一つです。お二人は、ミッドセンチュリー家具の代表的なデザイナー。チャールズは建築家、映画監督でもあり、レイは画家。普遍的な美しさと機能性を追求したご夫婦です。

イームズの椅子の中でも、シェルチェアは実用面でも大変優れていて、流れるような曲線が全ての体型の人たちを包み込んでくれます。黒パグのゴローちゃんも好きな椅子に飛び乗って、よくお昼寝していました。他の方のお宅では、猫ちゃんが丸まって座っているお写真を目にすると心が和みます。

イームズのチェアは、結婚してから一脚ずつ、お金を貯めて少しずつコレクションしました。その時々の気分に合った色を選んできたので、いつの間にかカラフルな椅子たちが揃いました。
丸いダイニングテーブルの周りに並べると、シェルチェアの曲線が花びらのようで、いつもお花畑にいるような気持ちにさせてくれます。きれいに配置できた時は、新しい色鉛筆やクレヨンのケースを開けた時のような高揚感があります。

我が家のシェルチェアは全部オリジナルなので、ファイバーグラス(グラスファイバー、ガラス繊維)が透き通って見えて、何も見えないつるんとしたプラスチックよりも温かみがあり、とてもきれいです。
アメリカでは、ファイバーグラスの取り扱いが危険ということで、途中から材料をポリプロピレンに変更しました。そのため、オリジナルのシェルチェアはコレクターの間で貴重なものになっていきました。その後、安全といわれるファイバーグラスを使った復刻チェアが誕生し、現在、ハーマンミラーで販売しています。美しいものはよみがえるのですね!

実は、幼少の頃からファイバーグラスという素材に慣れ親しんでたこともシェルチェアを愛する理由の一つです。
私の実家と、父の実家ではガラス繊維(ファイバーグラス)を使ったFRP製品の工場を長年経営していました。土日に手伝いをすると、作業服にたくさんガラス繊維がついてキラキラしました。それを、エアーという空気がものすごい圧力で噴射するホースで全身洗ってもらいました。環境問題の真実は分かりませんが、私にとってはFRP製品を作る工程がおもしろくて、工場の機械や道具もワクワクするものでした。シェルチェアも多分、こんなふうに作ったのかなと想像することができるので、他のイームズの椅子よりもひいきしてしまいます。

最近は、このダイニングで孫と一緒にピザを食べるのが私の密かな楽しみです。息子が子供部屋で勉強机の椅子として使っていた回転する青いシェルチェアが孫のお気に入りで、何度も「もっと、もっと」と言って椅子をくるくる回すようにせがみます。息子が学生時代にこの椅子に座っている記事はこちらです。わたしたちは、この青いシェルチェアを「幸せを運ぶ青い椅子」と呼んでいます。みなさまのお家にも幸せの椅子はありますか?

それでは、次回もお楽しみに♡