みなさま、こんにちは!東京は春の突風で吹き飛ばされそうな毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。気温差に振り回されてコーデの迷子になっていませんか?わたしは春のコーデがあまり得意ではないので、今年はじっくり春のワードローブの見直しをしました。「8ピース、8コーデ」という夢のワードローブ術も使いながら、ついに気持ちよく循環するカプセルワードローブが完成!今回は、そのやり方と効果を詳しくご紹介したいと思います。
ワードローブ見直しのきっかけ
このイラストは40代の時に出した『ファッションホリック道』の自伝漫画の一部です。当時は気分と気力優先でファッションを楽しんでしました。しかし50代になると服や靴が重すぎる、コーデを考えるのもめんどくさい、など初めて「ファッションが疲れる」という壁に遭遇・・・。でも、おしゃれがしたい気持ちは変わりません。なぜなら、好きなものを身にまとうと元気がでるから!
そういったわけで、好みの服と心身の変化に合わせて今の自分に合うワードローブを作り直すことに決めました。まずは、好きな海外サイトをいくつかお手本に分析。すると、気になっていたほとんどのファッショニスタたちが「カプセルワードローブ」を実践していたことが分かりました。
カプセルワードローブの意味は、どのコーデにも交換が可能な厳選されたアイテムのこと。旅先のホテルのコンパクトなクローゼットのようなイメージです。
クローゼットの中から8ピースを決める
ファッションメソッドの本には、3、7、8、10着という数字が多いですよね。ファッションに自由を求めてきたわたしは、こういった数字もののメソッドを避けてきました。数学も苦手なので・・・。しかし、気になる「カプセルワードローブ」の説明には必ず数字が出てきます。しかも、ルールがあるのにとても楽しそうに見えるのです!その秘密をどうしても知りたかったので、これは脳トレゲームだと言い聞かせて取り組むことにしました。
まず、大好きな数字を決めます。大好きな数字でないと自分に魔法をかけられないから重要なポイントです。わたしは「8」にしました。「8」にしたのは無限大の記号と形が似ているのでコーデも無限に広がるような気がしたからです。そして、8ピースで8通りのコーデが作れるかを実験しました。
次のイラストはクローゼットから選んだ8ピースです。「オプションは上限無し」というルールも追加しました。
手持ちのアイテムから選ぶコツは、明日からホテルに8日間滞在するとしたらどれを持っていく?と考えると決めやすいです。ルールについては、自分の気分が上がる新ルールをいくつでも追加してOKです。ぜひ、好きな数字を使って「8ピース、8コーデ」のメソッドを応用してみてください。
8コーデ完成!
実際はこのイラストより、もっとラフなスケッチで8コーデを考えました。その8コーデを全部着てセルフィーを撮ることも試してみましたが、後半から疲れてしまってのでスケッチやブツ撮りで十分です。同じ実験をしてもらった妹はコーデのブツ撮りを可愛くスマホで撮影して送ってくれました!どちらも苦手なかたは、「チェックのシャツ」「黒のパンツ」などの文字でも大丈夫です。
ポイントは、アイテムだけでなくシチュエーションも決めると気分が盛り上がってきます。いつどこで誰と着るのか架空の予定をコーディネイトと一緒にメモしましょう。
「8ピース、8コーデ」の気づきと発見
「8ピース、8コーデ」のメソッドの目的は、ワードローブの見直しをしながら、今の自分にぴったりなカプセルワードローブを作ることです。そのためには、まず自分のスタイルの軸を見つけることが先決。
厳選した8ピースは、今の自分に合う実現可能なスタイルの軸になります。わたしの場合は、カーディガンとパンツ、ワンピースが軸だと分かりました。軸がスカートだけでも、シャツだけでも何でもOKです。クリスマスツリーのもみの木にあたる部分を探してみましょう。その軸にお気に入りのオプションでデコレーションしていくとバリエーションを作りやすくなります。毎日がクリスマスみたいで楽しくコーデができるようになります。
さて、ここまでの作業が「8ピース、8コーデ」のメソッドの基本になります。早くて1時間、長くても数時間でできると思います。これだけでワードローブについての悩みが解決するとは言えませんが、キープするもの、新調するもの、断捨離するものがかなり明確になるはず。その状態が、今の自分にぴったりなカプセルワードローブなのです。なかなか明確にならない場合は、断捨離の記事も参考になると思います。
お次はいくつかのコーデを実際に着て行動してみましょう。さらに新たな発見が見つかり、カプセルワードローブが進化していくヒントになるはずです。
実際に着た解説【その1】平日のお出かけ
午後から青山へ資料探しに出かけた日のきれいめコーデ。一般的なスマートカジュアル、オフィスカジュアルにも対応できます。コートは気温に合わせてチョイス。このコーデでは黒が多すぎたのでバッグは8ピースの中のLady Diorからオプションの白のチェーンウォレットに変えました。
青山のまい泉で夕食。COSのカーディガンは大人にちょうどいいトレンド感のあるシルエットが好みです。後ろの女の子のサーモンピンクも好きですが、わたしが着ると肌がくすんで見えるのでピンクは桜色かフクシャが多いです。
パールのアクセサリーは、違うデザインのものを組み合わせると遊び心が加わりフォーマル感が薄まることを発見。
実際に着た解説【その2】美術館へ
お仕事で国立新美術館へ。またバッグを変えたくなったので、セリーヌのミニ16にチェンジ。すでに2回もバッグのオプションを使っているので、わたしにとってバッグは気分転換してくれる重要なオプションアイテムだと分かりました。今後もゆるやかに買い増ししたいです。
実際に着た解説【その3】公園
息子と孫と公園でサッカーの日。その2のテーラードパンツを白のコットンパンツにチェンジ。オプションのスニーカーとキャップでカジュアルダウンしました。キャップの日のヘアスタイルはツインテール。カプセルワードローブは首から上のオプションやヘアスタイルのアレンジで幅が広がると実感。
実際に着た解説【その4】コーヒーデート
お酒が飲めないので夜のお出かけはコーヒーデート。コーデは8ピースの中からギャルソンの黒のロングワンピをベースにしました。肩を出して一枚で着ることはあまりないので、8ピースから同系色のネイビーカーディガンを重ねました。仕上げはオプションのステートメントなイヤリングとリング一つだけ。ゴージャスな気分になれるものが好きだと再確認。
黒のワンピースはミニ丈だったり、ゆったりシルエットだったり、何度も買い替えて、今残っているのは10代の時に友達がくれたこのワンピだけ。そんな運命のワンピースをもう一枚見つけたいです。
まとめ
さて、今回のテーマ「8ピースで作る春のカプセルワードローブ」はいかがでしたでしょうか。
クローゼットの整理や断捨離も大事ですが、こういった実験も気持ちのいいクローゼットやワードローブに活かされると思います。そして、ワードローブの軸となる8ピースは季節や自分の変化に合わせて入れ替わっていくもの。新学期のクラス替えみたいですよね!
ぜひ、この春の新しいスタートに、みなさまもゲーム感覚でお楽しみいただければ幸いです。それでは、次回もお楽しみに♡